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あるびん・いむのピリ日記

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女性週刊誌の奇跡

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今朝、通勤途中ふと立ち寄ったいつもの本屋の店先で見かけた、いつもの女性週刊誌。
いうまでもなく、「女性自身」はリュ・シウォン、「週間女性」はチェ・ジウがメインで、
表紙の真ん中にどーん、と出ていました。となりの「女性セブンも小さくだけどビョン様が・・・

もう、当たり前の光景として普通に見ていることなんだけれど、本当に数年前までは、
こんなこと考えられなかったよなぁ・・・と、改めてしみじみ思ってしまいました。
「冬ソナ」から始まった、爆発的韓流ブーム。「もう終わるだろう」「持って今年の前半だろう」
とさんざん、囁かれながら、それどころか一向に衰える気配を見せません。その理由として、
買ってしまった映画やドラマの元をとるまでは、マスコミが一丸になってブームを終わらせないのだ・・・などというクールな見方もあるでしょうけれど、やはり俳優・女優陣の演技のうまさや、日本の社会や家族が失ってしまった「情」や、「人と人とのつながり」「家族愛」といった要素をたっぷり持っているという、コンテンツの魅力が、結局ブームをまだまだ終わらせない原動力になっていると、私は思っています。ただのイケメンだけでは、到底長続きしないでしょう・・・

昨今、領土や教科書問題で、日中韓の間が揺らいだ時、韓国との仲は比較的速やかに修復できた。そしてまだまだ火種は残っているにせよ、昔のような冷え切った関係には戻らなくなった。
これは、ミーハーとの謗りはあるにせよ、一連のドラマや映画・音楽の普及・浸透による、サブカルチャーの力が大きいと思うのです。また、韓国からもソナちゃんやBoA、さらにはパクヨンハやピや7、Kなどが来ている事も大きい。

「お互いが、何に喜び、なにに感動するか」の根っこが見えてきたからこそ、相手を信頼する、
そういう気風があったからこそ、日韓の政治的危機を、ある意味でとりあえずは乗り切ることができたのではないでしょうか。そこのところが私にはとても大きいと思っているのです。

しかし・・・中国とはこじれてしまった。修復が難しいところまで行ってしまった。「日本が中国にしてきたことに対する反省が見られないからだ」とか、「中国こそ、政治的には全体主義国家の色合いを残しているからだ」などとマスコミや専門家は言いますが、わたしはつまるところ、「お互いの顔がよく見えていなかった、気持ちの根っこがよくつかめていなかった」からだと思います。
一昔前に、香港映画が今の韓流に近い大ブームになったとき・・・残念だけれど、これだけの浸透力を持って、われわれの日常生活に入り込んでくることはなかった。もし、それが違っていたら・・・とも思います。

国家の間の政治がこじれた時、必ず為政者が真っ先に持ち出すのは「文化交流の中止」。裏を返せば、それだけサブカルチャーの持つ力は大きい・・・ということにもなります。女性週刊誌が持っている「力」。「今度はクォン様かよ~」などとバカにするのは簡単ですが、わたしは本当に、その潜在的な力は軽々にはあなどれない、と思っています。
by cookie_imu | 2005-05-18 10:54 | 韓国文化全般