あるびん・いむのピリ日記

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【韓国熟練俳優倶楽部・第二回】 ユン・ジュサン

一度聞いたら忘れられない、その渋い声、そして、舞台で鍛え上げた印象的演技、広い額!韓国映画に欠かせない名熟練脇役にして、韓国演劇界の重鎮、それがユン・ジュサンである。
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この画像は映画のものではないけれど、どうです、男の貫禄が滲み出てカッコイイでしょう!




奇しくもユン・ジュサン氏もコ・ドゥシムさんと同じく1949年生まれであり、現在54歳とまさに油の乗りきった、充実の年代を迎えている。そのことは、最近のさまざまな映画の重要な局面に、必ずといっていいほど重々しい役割で出演していることからも分かる。だが・・・もとより演劇主体の人のため、主役を張ることは映画においてはないので、残念ながらあまり満足できる画像を集めることは出来なかった。
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これは、ユ・オソン主演の『トマ 安重根』のものである。この映画は韓国で酷評された、興行的な失敗作ではあるが、この作品の中で彼は伊藤博文という、韓国現代史の中では最も韓国人に敵対視されていた人物を演じている。ほとんどを韓国語で通す博文、という不思議な演出がなされていたが(^^;ジュサン氏はそのような設定にもめげず、実に堂々と、重々しく、かつ憎々しげに博文を演じて、私に強い印象を残した。
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これは日本でも公開と同時に高い評価を得、好評を博した『大統領の理髪師』の一こまである。ジュサン氏は、町の有力者、米屋のチェ氏として出演し、悲劇的な最期を遂げるという、これまた印象的な演技をしていた。その、鋼のようにずしんと響く声で、どんな映画に出てきても、画面を見なくてもすぐにそれと分かってしまうのだ(^^)。

では・・・軽妙な役が出来ないかというと、そんなことはない。これも日本で公開されヒット作となった『ガン&トークス』では、キラーたちの優しく理解のある伯父さんを、飄々と演じている。また、最新作の『阿羅漢 掌風大作戦』では、七仙人のうちの「武雲」として、実に見事なアクションをほとんど吹き替えなしで!演じている。その体の切れ、哀切な演技の素晴らしさに、私は思わず惚れ直してしまった。

そもそも、私が最初に彼を知ったのは、韓国映画ファンなら誰でもご存知の『シュリ』に出てくる、OPという秘密国家組織のコ局長としてであった。ともすると、荒唐無稽なスパイ組織として見られてしまいがちなOPという組織に威厳と実体感を与えていたのは、全て彼のなせる業であった・・・と言っても過言ではない。シュリを何度も見るうち、キム・ユンジンやハン・ソッキュなどのファンになったのはもちろんのことであるが、このコ局長を演じたユン・ジュサンのことも強く印象に残るようになった。

それからは、映画を見て彼が出ているたびに「おおっ、また出ている!」と興奮したものである(^^)まずは強烈な髭ダンスで目に焼きついている『ユリョン』の艦長。最近日本でも公開された『ナチュラル・シティー』では、屋台のマスター(しかも『ブレラン』の「二つで充分ですよ」おじさんの役だったから、たまらなく嬉しかった^^)、さてはて『スパイダー・フォレスト/懺悔』では、小学校の校長先生!えっ、こんな映画のこんなところにまで出ているの・・・!?とたまげると同時に、その映画にぐっと重みと厚み、現実味を与えてくれるのが嬉しいと思っている。
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かと思うと、ドラマにも出ている。一番記憶に残っているのは「ラブレター」でチョ・ヒョンジェの上級司祭として出演していたものであり、あの渋い声が画面から響いてきた時は心底たまげたと同時に、無性に嬉しくなった。最近では話題作『刑事 Duelist』にも出演しているという。どんな演技を見せてくれているのか?今からとても楽しみである。そして、演劇界の重鎮としてだけでなく、映画界の重鎮としても、主役をするような映画をゼヒ見てみたいものである。(出演記録、受賞暦などはこちら
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by cookie_imu | 2005-08-19 10:30 | 韓国熟練俳優倶楽部