あるびん・いむのピリ日記

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韓国の教育について物申す

これは別に、民族教育がどうとか、とか、反日教育がなんとやら、とかいうことではない。もっと基本的な、「教育とはなにか」という問題である。とはいえ、まあ肩の力抜いてお読みくだされ。
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画像は『孟父三遷之教』という映画である。『悪い男』で百想主演男優賞を獲り、最高の演技力を見せたチョ・ジェヒョン主演の映画だったので、どんなに素晴らしいかと思っていたら、これがどうしようもないドタバタコメディで、しかも笑えない。こういっちゃなんだが、超凡作である。お陰で、これほどの韓流ブームでも、どこの映画祭にも招かれず、どこの配給も買い付けず、DVDスルーすらない。しかもチョ・ジェヒョンはこの後ご存知のように『恋する神父』にチョイ役で出たきり、ドラマに活動の場を移してしまった。
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子供の受験のために、もの凄い勢いで勉強させたり、それこそ少しでも良い環境を求めて引越ししたり・・・という韓国の、異常な教育熱は伝わった。この映画の本意は、そういったことに対する皮肉というか、過剰な教育熱に対するアイロニーを描くことにあった筈で、もう少し出来がよければその辺りももっと上手く伝わったはずだと思う。そういえば、韓国の過激な教育熱が幼児にまで及んでいる実態を、『もし、あなたなら~六つの視線』のなかの、『神秘的な英語の国』という短編で、実にその残酷さを如実に表現していたとなあ、と思い出した。ネタバレになるので避けるが、目を覆いたくなるような、幼児虐待ともいえるものだった。さすが、パク・チャヌクとは違った意味で、『死んでもいい』で老人の性を赤裸々に描き出したパク・チョンピ監督ならではの酷薄性だと妙な関心をした覚えがある。
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まあ、とにかく教育熱心なその甲斐あってか、韓国の大学進学率はきわめて高い。文武、とあれば、武より文によって頂点を目指そう・・・というのは、李朝数百年来の儒教文化、両班(ヤンバン)たちによる文化寡占の賜物であろう。すなわち、科挙によってのみ、政治的にも教養的にも頂点が極められる・・・という悪弊である。しかし、このことが些細なことで血で血を争う朱子学派の党派抗争を助長し、国力を弱め、ひいては近代化を遅らせて日韓併合を招く遠因の一つにもなった・・・という明白な歴史的事実には誰も目を向けようとしない。だから、未だにソウル大学を頂点とする、大学受験狂騒を、当然のこととして千年一日のごとく繰り返している。いわゆる完全な「詰め込み」で、「ゆとり」もへったくれも、あったものじゃあない。「ゆとり教育」なんて聞いたら、韓国教育関係者は、臍で茶を沸かすであろう。なんせ、朝の六時に登校して、夜中の一時まで勉強しているのである(真実)。しかも、夏休み、冬休みもない。
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・・・では、韓国の大学生を中心とする若者たちは、さぞかし皆大天才、ウルトラ・ジーニアスぞろいかというと、実体はそんなことはない。あれだけ勉強したのに、英語がおぼつかなかったり、「慶州は新羅の古都である」なんていう、日本人だったら奈良は大和朝廷の古都であるレベルの歴史知識が抜けていたりする。いわんや、国際情勢や国際経済に於いてをや。その上、漢字がほとんど読めないから、中国とも違って、抽象的な事物把握能力も不足していたりする。これは悪口ではなく、私がこの夏、この目、この耳で見聞きしてきた事実である。要するに、あまりに激越な「詰め込み」をされるので、受験が終わった瞬間、メモリーから記憶が消去されてしまうようなのである(笑)なーんにも、残ってないのだ。いや、暗記力が鍛えられたという実績は残るかもしれないが・・・それ以上でも以下でもない。肝心の、想像力とか、統合力などが育たないのである。しかも、受験の間、読書はほとんどしない(というか、できない)ので、思考能力も育たない。日本でも失敗しつつある?「ゆとり」を導入せよ、などとはいわないが、もうすこし、なんとかならないであろうか。自国を愛する心を育てるのもいい。「韓国の教育は世界一」と誇るのも良いだろう。しかし、もう少しその実態を見つめなおしてほしい。教育=知識の詰め込み、ではないのだ。いみじくも、ウ◎先生もしみじみとおっしゃっていた。「詰め込みされては苦痛ばかりが残り、それ以上伸びないんです。みなさんは、好きな勉強を伸び伸びとなさってます。それこそが勉強の原点。ぐっと語学力もついていきますよ」と。韓国を愛するがゆえに、あえて苦言を呈させていただく。
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by cookie_imu | 2005-09-10 15:10 | 韓国文化全般