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あるびん・いむのピリ日記

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あま~~~い言葉とコーリアン・レディ+おめでた続報!?

最近、スピードワゴンというお笑いコンビが結構、気に入っている。例の、「ダイヤモンドは傷つかない、っていうじゃないか」というセリフに、「あま~~い!」という言葉で突っ込む、井戸田潤と小沢一敬の二人組みである。てっきり、吉本の若手かと思ったら、ソナちゃんと同じホリプロの所属だったので驚いた。今日も、NHKのど自慢の後の昼のお笑い番組に出ていた(公式HPはコチラ)。
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今日もトップで出てきて、あま~いネタを四つ、やっていたが一番良かったのは「しりとり」篇。「き・・・君が好きだ」「えっ・・・そういうのありなの?じゃあ、大事な人はあなただけ・・・」「け?け・・・け、っ、こ、ん、し、よ、う」「・・・うん♪(負けっ!)あま~~~い!!綱吉の生類憐みの令が犬にそうだったくらい、甘いよ」というものである。文字にすると大したことはないんだけれど、実際に見ると小沢のキザなハスキーボイスでの甘いささやきと、井戸田のオーバーな突っ込みが、なんともいえないおかしみを誘う。ただ、ギター侍やヒロシのように、このネタ一本ではやっていかれないとは思うが・・・(^^;とにかくまあ、こんな想像を絶するような大甘な言葉を、まともに囁くシチュエーションなんて、まず考えられない。ギャグだと言わなければ女性はバカにされたと怒るだろうし、下手すると「セクハラ」とまで訴えられかねない。だからそれが辛口の皮肉になっているのであり、思わず笑いを誘う・・・というものでもあろう。

続報。今日のヤフーニュースに、、井戸田が安達祐美と結婚した(する、じゃなくて婚姻届を出していた)と報じられていた。どうでもいいけれどビックリ!マジかよ・・・甘~~~い!!どんな甘い言葉で口説いたんだ??さらに続報。しかも、できちゃった婚・・・さすが「スピード」ワゴン(って、品のないギャグですんません^^;)



テグに着いてから、まあ、博物館で悠々と遊んでいるようにも見えたであろうし、いろいろお接待して頂いて美味しいものもご馳走していただいたけれど、相手先と結構シビアな交渉事もしていたのである(仕事だから当たり前であるが)。私をテグに招いてくれた招請元の主任は、比較的おっとりした、生真面目な学究肌の方で、この方と基本的にはプランニングや企画の練り上げを着々と行っていった。しかし、この人はあまり日本語には堪能ではなく、そこで、同じ課の企画調整役として、比較的若手の女性室長!が呼ばれてきた。この人は冷静沈着、非常に事務能力に長け、しかし舌鋒鋭くこちらの抱える問題点に遠慮なく切り込んでくる・・・というタイプの人だった。なんとか穏やかに話を進めようとしたが、なかなか手の内を見せず、目には警戒の光を宿らせ、こちらのペースには合わそうとはしなかった。敵意、と言うほどではないが、このような対抗意識を感じたのは初めてだったので、正直戸惑い、心の中では「この人との関係維持をどうしょうか・・・」と、焦る気持ちで混乱し始めていた。

そして・・・仕事が一段落したところで夕食を共に、ということになった。例の、ホンオフェをご馳走になった、民族韓定食の店である。ホンオフェだけではなく、いわゆる刺身やユッケに始まり、様々なジョンやカルビチム、シンソンロまで出て、それはそれはたいそうなおもてなしであったが、会話がいっこうに弾まない。「韓国の方は・・・白身のお魚の刺身が好きなんですねぇ」「いえ、最近は食べますよ、マグロも。専門店もありますから」「・・・・・・。」と言った具合。それでも、少しお酒が進んでくると、それぞれの出身地紹介、という話になった。その女性室長は、若く見えるのにもう、二人のお嬢さんがいて、子育てに仕事に大変である・・・ということもなんとなく、分かってきた。私は日本人なので年はハッキリと聞かなかったが(笑)。

「私の出身は南原(ナムウォン)なんですよ・・・ご存知ですか」「ええと・・・全州、チョルラドでしたよね。」室長は“当然、韓国で仕事するんだから、そのくらいの地理は知っていて当然だろう”という厳しい顔つきで、「ナムウォンは『춘향전(春香伝)』の里なんですが・・・ご存知ですか」と、さらに挑むような口調で話を進めてきた。私は、「はい・・・存じてます。イ・モンニョンがアメンオサとなって、ビョンハクトに捕らえられたチョン・チュニャンを救う話ですよね」と言ったら、初めてちよっと、ほう・・・という顔つきとなり、「ナムウォンは美味しいものと美人の産地と言われています。行ってみたいですか?」と、今度は別な角度から突っ込んできた。

私はかなりどぎまぎしてしまい、なにか気の利いたせりふのひとつでも言ってやり返してやろう・・・とは思ったのだが、当意即妙の受け答えなど出てくるはずもない。しかし!なぜか私の脳裏には、天啓のようにあるパターンが思い浮かんだのである。それはしかし、日本ではありえない「黄金の禁じ手」とでもいうべき文言であった。私は答えた。

「いえ・・・、ナムウォンなんかに行く必要はありませんよ」
「ええっ!どうしてですか。ナムウォンに何か、悪い印象でも?」(たちまち険しい表情に)
「とんでもない!そうではなくて・・・だって、私の目の前に、ほら、春香のように美しい方がいるじゃないですか!」

井戸田が聞いたら、「あま~~~~~いっつ!!!キムチ抜きのキムチチゲくらい甘いよ小沢君!!!!!」と絶叫して、その場を10周くらい、駆け回りそうな激甘なセリフだった。私も、もう、破れかぶれで、この際だからもうどうなってもいいや、キザで臭いセリフのひとつも決めて、場を笑い飛ばしてやろうか・・・といった気分だったのである。ヘタをすると、横っ面をひとつ張り飛ばされても仕方ないかな・・・というような、ドウニデモナレといった気持ちでもあった。

ところが・・・ところが、である!目の前のキムさん(仮名)の頬は見る見るピンクに染まり、今まで見たこともないような極上の笑顔が浮かんでいるではないか!(ひえー・・・こっ、この人、今のセリフに喜んでる・・・)と、私は内心、あっけにとられてしまった。しかし、キムさんはもう一本、念のための隠し矢を放ってきた。
「でも・・・チュニャンは賤しい身分の妓生(キーセン)ですよね。そんなに私と似ているかしら?」
「いえ・・・身分はともかく、モンニョンも一目惚れしたほどのその美貌に加え、高い知性と教養を持ち、そのうえしっかりとした意志を貫いた、実に人間として素晴らしい人だと知っているのでそう、思ったんです。」
今度は、その反応を見て用意していた私は、飛んできた矢をぐいと捕まえて、ストレートに相手のハートに打ち返した。そして、それはものの見事に的中したのである!(^^)もう、その蕩けそうな笑顔、こちらが見ていても恥ずかしくなるくらいの嬉しがりようといったら無かった。隣で成り行きを心配そうに見守っていた男性主任も、もうわが意を得たり!とばかりに頷いて、「そうそう、彼女こそは、現代のチュニャン、とでもいうべき人だからね!」とノリノリであった。

それからは・・・もう、彼女は別人か、と思うくらい私に対して心打ち解けて話しをしてくれた、まるで身内のように。彼女の車で私を宿泊先にまで送ってくれ、迷惑でなければ翌日の夕方、時間を作るので近くの雲門寺という有名な尼寺に行ってみよう・・・などなどのお誘いも頂いた。そして、翌日の夕方は、本当にドライブ!と相成って、お土産までいただいてしまったのである。もちろん、基本的な几帳面さやクールな事務能力は変わらないのだけれど、なにがここまで彼女を変えてしまったのか・・・平凡な日本人中年男性の私は戸惑うばかりであった。
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その後、ある方にこのお話をしてご意見を伺う機会があったのだが、それによると「韓国人の女性には、このくらいにストレートな賛辞を送っても大丈夫」とのことであった。いや、むしろ「直接的な表現の方が良い。日本人がオーバーだな・・・と思うくらいの言葉は、むしろ普通」とのことであった。ただ、言うタイミングと状況は良くわきまえなくてはならない・・・ということは注意事項として付け加えられてはいたが。

日本人の男は、大体が照れ症で、こんな臭い甘いセリフはまあ、絶対といっていいくらいに言えないだろう。恋人に対してもしかり、ましてや結婚した後の配偶者にはなおさら・・・である。日本の女性だって、こんなあからさまな甘い言葉は、最初から期待していないに違いない。違いない・・・と思っていたのであるが、昨今の韓国ドラマが大層もてはやされているところを見ると、本当は、誠意があればこうしたスイートな口説(くぜつ)を、心のそこで密かに期待している向きもあるのではないか?と思うようになった。日本人は典型的農耕民族で、とてもコーリアンのようなラテン的気質は持ち合わせていないが、まあ、少しは見習って明日から女房に「愛してるよ♪」の一言でも言ってみようか・・・と思った。まあ、「どうしたの?熱でもあるんじゃない!?」といわれるのがオチではあろうが・・・(苦爆)
by cookie_imu | 2005-09-14 11:30 | 韓国文化全般