結構期待して、忙しい合間を縫って見に行ったのですが・・・ああ、私には合いませんでした(ToT)
一種のタイムパラドックスものなんですが、とにかくもう、ほとんどを男性の役者二人が対話劇で演じているので、一瞬でも会話を聞き逃すと何がなんだかわからなくなるのです。おまけに、タイムトラベル先で自信の分身(ダブル)が引き起こす、更なる混乱に巻き込まれて・・・というお決まりのコースが、これまたよく分からない。わざとこの辺は伏線を複雑に絡ませているようなのです。
インディペンデンス映画祭では最大手のサンダンス映画祭で激賞された・・・というので、SF好き、ミニシアター映画好きの私としては楽しみにしていたのですが、日本の『サマー・タイム・マシンブルース』のような楽しさは全くありませんでした。ていうか、ああいった大衆娯楽性を期待するほうが間違っていたのでしょうか。インディペンデント映画は、すべからず大衆に阿らず、清く正しく難解で思弁的であるべし・・・とでも言いたいのでしょうか。私には、映画製作者の得意が、なんとなく独善的な正義感のように映ってなりませんでした。
この映画は、制作・監督・脚本・編集・撮影・音楽、全てシェーン・カルースという人が一人で作っています。才能はある人なんだと思います。しかも、低予算で、よくここまでの映画を作り上げられたなぁ・・・と感心もします。また、日本のようにミニシアターが発達している?国でなくては到底、上映も適わなかったろう・・・という意味では、上映意義もあるとは思いますが、一言、「極めてマニア向けのSFである」という但し書きを入れてほしかったですね・・・って、お前も充分、マニアだろう!って?シツレイイタシマシタ~m(_ _)m(映画HPは
こちら)
付記。上映しているシネマライズの下にある、「ライズX」っていう上映館には、初めて行ったのですが、これほど妙ちきりんな映画館に入ったのは初めてでした。上下二階建て、スクリーンの下のカーテンを開かないとトイレに行けない、二階に上る階段横に壁画が書いてあり、それを照らすライトが上映中も消えない・・・などなど。一見?の価値はある映画館です(笑)