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あるびん・いむのピリ日記

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「愛羅武勇」 氣志團

食事時にウタワラという番組を見ていたら、ニューアルバムの発売ということらしく、氣志團の六人が現れて、コントのあとにタイトル曲を元気よく歌いだした。
「愛羅武勇」 氣志團_c0018642_211747.jpg

氣志團は、映画『木更津キャッツ・アイ』にも出ていたので親近感があり、そのポップなチューンが気に入っていて結構好きなバンドである。今日もこの新曲を聞いていて、「おお、威勢のいい曲だな・・・」と思って楽しんでいたのだが、曲の途中のある歌詞の所まで来て愕然として箸を取り落としそうになってしまった。



聞き取りなので正確ではないが、曲のサビのちょっと前あたりで
「盗んだバイクで走り出したり、夜の校舎窓ガラス叩き割るほど、俺たちそんなにナウじゃねえ」
と歌うものである。言わずと知れた尾崎豊の大ヒット曲、「十五の夜」と「卒業」の一節である。
これにはけっこう衝撃であった。
結局、歌の歌詞の主意は「愛だけが世界を救う」というものらしかった。

それはそれで大変結構なんだが・・・「若者」っていうのは、常に大人の作ったこの世の中に、
懐疑的で、反抗的で、そして何か新しいことを成し遂げてやろう・・・という気風に満ちていたんじゃ
なかったのか。そりゃ、バイク盗んだり、窓ガラス割ることはいいことではない。窃盗だし、
器物破損だ。しかし、尾崎の歌はそんな現象面のことを言っているのではないということも、
百も承知であろう。全て革新の意欲、そして旺盛な批判精神だけが、人類の進歩を生むの
だと思う。尾崎に限らず、昔のこの手のツッパリバンド、例えば横浜銀蠅なんていうのはもっと、
「おいら、バリバリだぜぃ!」とか、反抗入っていたような気がするけどなぁ・・・

氣志團が悪いとは言わない。でも、ツッパリを意識するなら、「大人社会なんてクソ食らえ!」
くらいなことは歌ってほしかったな・・・(-o-;)
by cookie_imu | 2005-10-30 21:39 | K&J-Pop,OST