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あるびん・いむのピリ日記

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『新装開店』

あたまに「キム・スンウ」と付いている所から、彼の人気に便乗(失礼)して売り出そうとしたことがミエミエのDVD。しかしまあ、そのお蔭でちょっと前なら絶対、字幕なんか付きっこない映画がこうやって見られるようになったんだから御の字とするべきか・・・
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主演はもちろんキム・スンウだが、脇役がイ・ボムス、パク・サンミョン、キム・ヨンホ・・・などなど、大変に充実している。お相手の女優は『銀杏の木のベッド』のミダン姫、チン・ヒギョン。監督はこれが六作目となるキム・ソンホン。最近はチェ・ジウの出演した『オルガミ』の監督として一躍有名になった。1999年作品。それにしても、チャジャンミョン、って、韓国人の国民食なのねぇ(爆)



面白くないわけがない・・・はずなんだけどなぁ。あ、いや、事実面白い。特に前半、ライバル中華料理屋「阿房宮(アバングン)」に客を奪われ、あの手この手で客の奪回を図るあたりはかなーり、面白い。この、へんてこりんに前髪垂らした坊ちゃん風のキム・スンウの可笑しさといい、切れ具合といい、なかなかなものである。料理長のパク・サンミョン、出前のイ・ボムスもさすがの演技をしている。だけれど・・・ギャグとギャグとの間が微妙に伸びてしまい、いまひとつ笑いきれないのだ。
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チン・ヒギョンの蓮っ葉な中華料理屋のマダムぶりも悪くないし、芸達者たちが画面の隅々にまで満ち溢れているのだが・・・なぜかすとん、と腑に落ちてこないのだ。ことに、キム・スンウ演じる中華料理店ワン社長が、完全に狂気に陥った如くにキレまくるあたりからが付いていけない。そして、あっけないほどオチに乏しいラスト・・・ここまで見ていて、「そりゃないよ」と思ってしまった。

まあ・・・こういう作品を見られるようになっただけ喜ぶべきか。特に、店に来ていつもチャジャンミョンかチャンポンミョンにするか悩みまくるヘンな野菜売り、キム・セジョンが抜群にいい。こういう拾い物もあるんだけれど、それでも¥4,935も出して買っちゃうとねぇ・・・レンタルで十分です(苦笑)
あっ、でも、キム・スンウのブラックコミカルな演技はとても良かった。ので、レンタルができるようなら、ファンならずとも一度は見ておいて損はないと思います(^^)。レンタル料金分は、楽しめる映画です(爆)
by cookie_imu | 2005-12-10 22:23 | 韓国映画・新しめ