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あるびん・いむのピリ日記

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『愛なんて、いらねえよ』(舞台挨拶付き)

皆様、お待ちかねでしたー!(って、誰も待ってないか・・・^^;)本日、テグで行われた舞台挨拶&映画を見てまいりました。
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もう説明の必要もないと思いますが、2002年に渡辺篤郎・広末涼子主演で放映された同名のドラマをリメイクしたものです。主演も言うまでもなく、売れっ子ホスト「ジュリアン」をキム・ジュヒョク、盲目の億万長者相続人「ミン」をムン・グニョンが演じています。監督は、長編はこれが初作のイ・チョルハ。



あらすじは皆様ご存知だと思いますので、ごく簡単に概略だけ述べます。超売れっ子ホストのジュリアンは、ある事件に巻き込まれて懲役、出所後莫大な借金に追われます。それを期限内に返済するため、事故で亡くなった彼の元運転手になりすまし、幼い頃に生き別れ、莫大な財産を相続したその妹ミンから財産を巻き上げようとしますが・・・なんとミンは目が不自由な身になっていて、誰が兄とも分からず絶望的な毎日を送っていたのでした。
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まず・・・ファンの方には申し訳ないのですが(^^;「超売れっ子ホスト」にキム・ジュヒョクを持ってくる・・・っていうキャスティングそのものに違和感を感じてしまいました、スンマセン。なんていうのか・・・もっと軽い、浮気っぽい感じの男優の方が合う様な気がするんですよねえ・・・まあジャニーズ系の。オダジョなんかいいんでは、と思いましたが・・・韓国で言うと・・・誰かなあ。あ、それともっと若目の方がいいとも思いました。なんだかグニョンちゃんの保護者に見えてきちゃうんで(苦笑)
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グニョンちゃんは、少女から大人になり行く盲目の乙女・・・というところをソツなく演じてはいますが・・・やっぱり、彼女の最大の魅力である「瞳の表情」を封じられたのは痛いですねえ。それでもこれだけの内面表現が出来るようになった・・・っていうのはたいした進歩だとは(幾分・・・いや、かなり?贔屓目ですが^^)思いますが、やっぱりその分、泣き方も派手になり、衝動行動も大振りになってしまうのは致し方ないとはいえ、ちょっと見ていて辛かったです。
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映画の出来の方は・・・うーん、なんと申しましょうか、10分で済むMVをムリムリ2時間に引き伸ばしたっていうか(苦笑)。だから・・・内容がひどく希薄に感じられてしまうんですよね。所詮、この世の愛なんて信じられない。でも、1%の奇跡を願ってホストに縋る女性もいる。こちらもその1%の奇跡を見に映画館に足を運ぶんですが・・・。いくら「見せかけの愛」とはいえ、「お互いがお互いの何に惹かれあうのか」という、えにしの不可思議さを垣間見せてくれないと、こういった映画は見ていられない。それが私には感じられなかったのです。
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あー、映像はとても綺麗でした。今まで私が見た韓国映画の中では1,2を争うくらい。そう、『イルマーレ』に遜色ないくらい・・・と思って調べたら、イ・チョルハ監督は『時越愛』の助演出なさってたんですねえ!どおりで納得、でした(^^)まあ、あまりにも清潔・潔癖で美しすぎて、逆に言うと現実感はまるっきり無いんですが(笑)
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で、舞台挨拶ですが、グニョンちゃんもジュヒョク氏もご覧のような秋らしいシックな格好で、とても素敵でした(^^)ジュヒョク氏が長身なので目立たないですが、グニョンちゃんもすらりと背が伸びて顔もすっきり小顔になり、立ち居振る舞いにも女性らしい雰囲気がすっかり身に付いていました。舞台から降りる時、用意したお花を渡すことが出来、ちょこっとだけ指先で握手して頂けました(^^)でもすかさずガードの人が入ってきて、さすが「韓国国民の妹」って感じでした。でもきちんと目を見て、にっこりと微笑みながらお辞儀をされ、アジョッシはとても嬉しかったです(画像処理がうまくいったんで追加します*^^*)
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心配された「グニョンちゃん企画モノ」という雰囲気はありませんでしたが、ジュヒョク氏共々、アップを多用した「アイドル撮り」満載だったので、なんだかTVドラマを見ているような・・・。映画は「引き」の構図に何を収めるかが大切(by小栗康平監督)なので、そこはきちんとドラマとの差別化を図り、存在意義を主張して欲しかったです。
by cookie_imu | 2006-11-12 23:48 | 韓国映画・新しめ