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あるびん・いむのピリ日記

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韓国ブランド米!

ご存知のように、一人暮らしである。ところが最近、夕飯を自炊する意欲をとみに失っていた。忙しかったり、ソウルくんだりまで映画を見に行ったり(笑)ということもあるが、実のところ、お米がおいしく感じられなくなってしまったからである(決して怠けたいからではない!)
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大袋は米に虫が湧いたりカビたり、ということにもなり、米を捨てるなどということは耐え難いため、ほぼ1種類しかない1.5kg入りの小袋を毎回買っていた。ところがこいつが、どうにものどを通らなくなってきた。



しかし、妻の実家が東北の自作農であったため、米だけは最高のものを毎年、口にしてきていた。すなわち「農家の人が自分たちが食べるためにだけ小規模栽培している超低農薬の“ヒトメボレ”新米」である。この品種はご存知の方はお分かりとは思うが、初星とコシヒカリを掛け合わせて作ったというスグレモノである。もちっとした粘りと、腰が強く味わいも深い。
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そんな私でも韓国に来れば、どんな食環境でも甘んじて受け入れよう、努力しよう・・・と思ってきた。辛いものでも何でも、平気で食べてきた。ご飯も色々雑穀を混ぜる「五穀米」のようなものは美味しいと思って食べてきた。そして外食すると白飯(ペッパン)はまず、クッパにするかチゲを掛けて食べるか、はたまたキムチで巻いてしまうかして食べていたので、米自体の味にはそうこだわってはいなかった。
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しかし・・・3ヶ月を過ぎる頃から自炊は完全和食の方向に進み始めた。そうなると、白いゴハンの味が気になり始めた。和食はやはり、淡白だからだ。ことにさわらの干物などをおかずにすると、ゴハン自体の味がもろに出てしまう。毎回腐らせないように、一合だけ炊いて来た・・・ということもあるが、せっかくの新米にしてもどうもうまくないのである。韓国のお米の実力は、おそらくこんなものではあるまい、スーパーの美味しくないパックブレンド米以外のお米が食べてみたい・・・そう密かに思いつつ、いつしか米を炊くことから遠ざかってしまっていた。
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しかし・・・さすがに町の精米店に一人で入ってあれこれ交渉するゆとりは無く(実力も無いが^^;)、それは「希望」にとどまってきた。ところが今回、大学の非常勤講師で韓国に嫁がれているA先生から、近くの町に同じように京都から韓国のお米屋さんに嫁がれた方のお店がある、と紹介されて、小躍りしながら本日、やっと行くことが出来た。

その結果、ご覧頂いているのが慶尚北道北部で生産される銘柄米、「안계쌀(アンゲサル)」である。ちょっと前に韓国では偽コシヒカリ騒動があったが、慶尚道では日本のコシヒカリに匹敵するくらいのブランド米なのだそうだ。もっとも、であるからしてどんなスーパーのパック米にも「アンゲサル」と印刷されている(爆)。しかし、ブレンドなしの本物はごく少ない・・・という、そのお米屋さんでのお話であった。「日本のコシヒカリやあきたこまちには及びませんが」と韓国の方にしては珍しく謙遜されていたが・・・どうしてどうして、なかなかの味だった。ふっくらと弾力があり、噛み締めると滋味がある。まあ、精米したて・・・ということもあろうが・・・。3kgW8,000。決して高くは無いと思う。これでまた、自炊をする意欲が湧いてきた。
by cookie_imu | 2006-11-22 01:28 | 韓国酒・ごはん