あるびん・いむのピリ日記

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出雲蕎麦

私は職業の関係上、本を探しにしばしば東京神田・本の街神保町に足を運ぶのですが、その時によく立ち寄るお店の一つがここです。昼食でも、夕方の蕎麦で一杯の時にも利用しています。昭和26年の創業という老舗でもあります。
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ここの名物は、「出雲特産割り子そば」。原理は、高級わんこそば、と思ってくだされば結構ですが、わんこそばのように一口で食べて数を競うもの…というのではありません。香り高い打ち立ての田舎そばに、つゆをかけまわしながら、もみじおろし、あたりゴマ、刻み海苔、かつをぶしの細削り、うずらの卵…などなど、各種の薬味を好みに応じて混ぜながら、つゆを次の皿に回して、より渾然一体となった味を楽しむ…というものです。韓国の「ピビム(混ぜる)文化」とは違いますが、ちょっとそんな感じの複合味覚がおそばで味わえる…そんな魅力に取り付かれて通い始めて、はや30年がたとうとしています。
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ただし、おそばのお値段は安くありません。割り子三枚で約一人前になるのですが、一枚あたり¥400もします。で、大人の男性なら五枚は食べますから、もうそれだけで…となってしまうわけです。でも、生そばに関して言えば、私はそのくらいの値打ちはある、と思っています。普通の温かいおそばもありますが、たぬきとかきつね、とかはありません。お勧めは「柳(やな)がけそば」。なんと、お刺身が入ったおそばです。¥1,400もしますが、一度食べたら忘れられない味です。
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夕方からは(昼間からも可能ですが^^;)飲み屋にもなり、おつまみも出雲名物あぶりめのは(ワカメの干したもの)や、野焼きかまぼこ、といった島根県の特産の味が楽しめます。そのほか、お酒も種類は多くないですが、品質のよいものがおいてあり、そばとつまみを一品取り、熱燗で一杯やりながら、買ってきたばかりの本を吟味する時の悦楽感は、もう極上のものがあります。店内は清潔かつ高級感が漂っていますが、店員さんは極めて下町らしく庶民的で、変に気を遣うことなく、伸び伸びと一杯やれるところが魅力です。まあ、おじさんのオアシス、といったところでしょうか(^^)。神田神保町にお出かけの際は、ぜひ一度はお立ち寄りいただきたい、隠れた名店です。(最近、通販も始めたようです。サイトはこちら
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by cookie_imu | 2005-02-07 00:53 | 各国酒・ごはん