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あるびん・いむのピリ日記

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初詣

正月で宵っ張りになっていて、なかなか起きて来ない子供たちをやっと引っ張り出して行ってきました(^^;
初詣_c0018642_16342551.jpg

いえ、もちろん画像のような明治神宮に行ってきたわけではありません。近所の小さな神社です。ですが、お社の大小とは関係なく、お正月に参拝をするとなんだか清々しい気分になれます。



 小さいころから初詣には行っています。いえ、いわゆる「宗教無差別ちゃんぽん」的な日本人、だからではありません。自慢ではありませんが、毎週きちんと教会に行く敬虔なクリスチャンです。それでも、日本に生まれ、そこに住んでいる以上は現住地での信仰やしきたりを尊重すべきだ・・・と思うからです。

 韓国にいたときも「エグッカ(愛国歌)」が流れれば、立ち止まって敬意を表しました。きっとアメリカに行けば、大リーグに行った日本人選手がしているように「星条旗よ永遠なれ」に敬意を表するだろうし、タイに行けばお坊様に手を合わせることでしょう。それが当然の礼儀であり、その国の精神文化を誠意を持って尊重する姿勢に他ならない・・・と思っているからです。

 かつて西行法師は伊勢神宮に向かって「なにものか おはしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」と詠みました。いくら神仏習合の中世とはいえ、仏に仕える身で神道の本拠地たる伊勢神宮には入れなかった西行自身が、しかしその神社の深奥には神々しい清閑さがある・・・と看破し、その荘厳さにに心震わせ、畏れ敬ったのです。

 この、何ものかを「畏れ敬う」気持ち・・・すなわち「畏敬」の念が、今の人間には最も欠けているのではないかと思うのです。だから現代人は「自分だけが」一番偉いと思う。親も敬わない。年長者は軽視する。そしてへりくだった態度が取れず、唯我独尊的態度に陥り、他者への思いやりや配慮、人間的な対応が取れなくなってきているのではないでしょうか。

・・・・・・なんだかお正月早々、説教臭い物言いでまことに恐縮です(^^; ですが、このような人情索漠たる時代だからこそ、本当の意味での「まごころと思いやり(仁)」の心を持ち合い、お互いを尊敬しあって暮す必要があるのではないか・・・と思った次第です。

年頭に当たり、もちろん「先ず隗(かい)より始めよ」を自らの戒めとして、心して今年を送りたいと思います。
by cookie_imu | 2008-01-02 17:04 | 言いたいことなど