韓国に留学してトロット(韓国演歌)の虜となってから、帰国してからも日本の演歌にもっと親しもう・・・と思っていたこの1年でした。だけど・・・確かに「上手い人」は大勢いるんだけど、歌声を聴いただけで「魂を揺さぶられる」歌手は皆無でした(一番心に沁みたのは、昨年末に聞いた藤田まことの「有楽町で会いましょう」だったりする・・・^^;)
で・・・物足りなくって、相変わらずテ・ジナやソン・テガン、チャン・ユジョンのアルバムなんか引っ張り出して聴いたり、韓国版演歌の花道「覆面ダルホ」のOSTなんかをi-podに落として心慰めていたりする日々だったのですが・・・・・・
ヤフーニュースで偶然知って、ヤフー動画を試聴してみて真実度肝を抜かれたのです!
な、なんと本邦初のアフリカ系アメリカ人の演歌歌手、「JERO(ジェロ)」の衝撃デビューです。
まあ・・・論より証拠、とにかくその歌声を
こちらで聴いてみてください。
・・・いかがですか。本当に素晴らしいと思いませんか。声もいいし歌も上手いけど、ただ上手いだけじゃない。日本人以上に日本の心を捉えている(もっとも、母方の祖母は日本人だそうですが・・・)。久しぶりに日本の演歌を聞いて、背筋がゾクッとするような感動を覚えました。
この手の演歌歌手と聞いて、キム・ヨンジャとかチョー・ヨンピルなんていう韓国系の本格派日本演歌歌手は別として、ある程度の年齢の人ならすぐ思い浮かべるのがインド人演歌歌手!チャダの「
面影の人」でしょう。もう30年ぐらい前ですか・・・でも、当時はキワモノ扱いでも、この人も歌は本当に上手かった。それ以来の本当のホンモノが満を持して登場!といった感じです。
また、日本人のおばあちゃんを喜ばせようと演歌を覚えた・・・というプロフィールも泣かせるじゃありませんか。レパートリーは100曲に及ぶといい、年末にTVに出て歌った「釜山港に帰れ」や「津軽海峡冬景色」の上手いこと上手いこと・・・もう一聴してホレボレでした(サイトは
こちら^^)
ただ・・・。なぜこういった「本格派で魂を揺さぶる」演歌を、日系とはいえクウォーターの青年から改めて学ばなければならないのか・・・という疑問は残ります。これも核家族化・少子高齢化が進み、行き過ぎた個人主義が横行して「人情紙の如く」なった日本、相撲のココロも外国人両横綱に頼らなくてはならなくなったこの日本の現状を反映しているのかもしれませんね(苦笑)