あるびん・いむのピリ日記

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さぶちゃん

知る人ぞ知る、東京は神田神保町と三崎町の中間にある、元祖“半ちゃんラーメン”の店である。大抵のラーメン通の本や、グルメ本に紹介されないことは無い、名店中の名店。しかも、この土地で、この味で、このボリュームで半ちゃんラーメン¥650とは、もはや奇跡に近い。
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ああ、このお店こそ、私が高校時代から愛してやまない店なのである。三十年来の常連なのに、店主はちっとも顔を覚えてくれない。「さぶちゃん」はいつも無愛想である。しかし、その巨体を揺らしながら作るラーメンとチャーハンは、こってりと美味い。麺はシコシコの細麺。スープは澄んでいて、ほのかにショウガの香る東京風。よく肉質の吟味されたチャーシュー。濃い味に煮あげられた柔らかな、しかし歯ごたえを残したメンマ。そして、チャーシューを漬け込んだ滋味深いタレ。加えて、パラリと仕上がったチャーハン。夢中で古本探しをし、やっと目的の本を買い込んだ後で食べる、さぶちゃんの半ちゃんラーメンは本当に美味かった。

「美味かった」と、過去形で書いたのには訳がある。先日、仕事の帰りについ暖簾に惹かれて、夕飯も近いというのにふらふらと、吸い込まれるように入ってしまい、半ちゃんを頼んでしまったのだ。実は、初めて夕飯の時間帯に食べたさぶちゃんのラーメンだった。それが、味が違ったのである!衝撃だった。では、不味かったのか…と言われると、そうとはいえない。ラーメンのスープはいつもより澄んでいて、あっさりしていた。チャーハンは、混ぜてある卵が半熟で、とろりとしていた。そうか、これが夜の味だったのか!夕食のことを考え、半分は残そうと思っていた私は、気がつくとスープの一滴まで飲み干していた。帰って夕飯がほとんど食べられなかった私が女房の鋭い追及を受け、告白後、こってりと叱られたことは言うまでもない…
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by cookie_imu | 2005-02-25 12:52 | 各国酒・ごはん