あるびん・いむのピリ日記

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カテゴリ:言いたいことなど( 6 )

哀悼と感動

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久しぶりなの投稿なのにのっけから恐縮であるが・・・昨夜はお通夜であった。
大学院の指導教授でもあり、仲人もしてくださった、
著名な能楽研究学者であられる恩師が急逝されたのだ。
そうはいっても御年83歳であられたから急逝、というものでもないが・・・

通夜の席に冬用の喪服スーツで駆けつけ(夏用などない)、
夕刻とはいえ残暑厳しい中、読経の声を聴いていたところ、
「では次に手向けの謡曲を人間国宝、観世流片山幽雪様に謡って頂きます」
というアナウンスがあって汗だくだくの中思わず居住まいを正した。
片山幽雪とはご存知の方はご存じであろうが、京都の、いや日本が誇る
能楽界の至宝、片山九郎右衛門氏の号名である。氏は現存する最後の名人、
とも呼ばれている(これから名人になられる可能性のある方はいるが)

そして手向けられた謡は能「江口」のキリだった。

『思へば假の宿に、心とむなと人をだに、諌めし我なり、これまでなりや歸るとて、即ち普賢菩薩と現れ舟は白象(びゃくぞう)となりつヽ、光と共に白妙の白雲にうち乗りて西の空に行き給ふありがたくぞ覺ゆる、ありがたくこそは覚ゆれ』
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昔西行法師が江口の遊女に宿を断られた旧跡に来合わせた僧侶が、夢の中でその遊女の幽霊に会い、最後に彼女は自らが普賢菩薩の化身であったことを明かし、白象に跨って西の空(西方浄土)に消えていく・・・という内容である。

仏教的なな内容であるが、謡曲自体はこの終末部分(キリという)がよく、
能楽関係者で亡くなった方の法要で手向けに謡われることでも有名である。
どうか、御仏に導かれて安らかに極楽往生なさって下さい・・・という趣旨なのであろう。

前説明が長くなったが、やや下世話な話で恐縮だが厳粛な通夜の式ではありながら、
私の関心は幽雪師が一体どのような謡を謡われるのだろうか・・・ということにあった。
亡くなった師匠とは親交がおありだったから、さぞや深い慨嘆の意を情感を込めて
切々と謡われるのではないか・・・と期待したのである。

しかし、その期待はあっさりと裏切られた、いや・・・いい意味で、である。
幽雪師は、実に淡々と、あっさりと謡われた。しかも失礼を顧みずに言えば
「だみ声」ともいうべき難渋なご発声で。私は最初、ややいぶかしげにそれを
聞きながら、次第にその謡の秘める途方もない包摂感、正しく「無感情の中に
全ての感動がある」という能の本質を秘めていることに気付いたのである・・・
エラそうな言い方で恐縮だが、これは私が若いころ憧れ、涙して聞いていた
観世雅雪師やそのご子息で夭折された名人、寿夫師の系譜に紛れもなかった
からである。久々に謡曲を聞いて、心の底から感動する・・・という体験となった。

師匠の急逝は悲しかったが、ある意味(私はクリスチャンだが)安らかに
成仏されたのではないか・・・という安心感は、私の心に平安を齎した。
つくづく・・・真の名人の持つ芸術性、というものは人心をも救済する素晴らしい
ものなのである・・・と再認識した次第である。

先生、お疲れ様でした、どうか安らかにお眠り下さい。
不肖の弟子ですが、これからも私も自分の道で精一杯、生きて参りますから・・
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by cookie_imu | 2010-09-12 14:37 | 言いたいことなど

失うものは何もない

せっかく再開した韓国語なのに仕事が激忙しくって、9月はなんと1回!しか行かれなかった・・・
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モチベーションも上がらないし。将来、韓国に移住して、韓国に日本文化を伝えるって言う夢も、
老人問題その他で到底実現しそうにないし。もう、やめちゃおうかなあ・・・って、真剣に思った。

だけど・・・
やめたらもう、何にも、ほんとに何にも残らない。この空みたいに・・・
俺が韓国に留学して得たほんの僅かな記憶まで空に消えちゃう!

そう、継続は力なり、だ!とにかく、この先どうなるとか考えずに続けてみよう。
まあ、そのうちいいこともあるさ。ケセラセラ、なるようになる、だ!
もういっちょ、頑張ってみようでないの。語学は人生を開く扉だ。

とりあえずあと三ヶ月。受講料振り込んで、っと。。。
ファイティン、自分!!
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by cookie_imu | 2008-09-29 23:52 | 言いたいことなど

東海(동해)

この美しい青い大海原は、どこの国のものでもない・・・国際呼称はJapanese Sea
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韓国の文化や言葉、それに国の人も大好きだけど、

そこを「日本海」と呼びたくない切なさも理解は出来るけれど、

だからといって自分の国の東側にある海を、国際呼称にしようというのは

あまりにもおかしい。あまりにも子供じみた理屈で情けなくなる。いや理屈ですらない。

というより、大好きな国がそんなどうしようもないことを真顔で主張することが哀しい。

もうやめませんか?このことに関してだけは。どうにもやりきれない気持ちなんだよなあ・・・
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by cookie_imu | 2008-08-27 00:32 | 言いたいことなど

地味に力強く咲け

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散歩の途中で見つけた、名もない花。

コンクリートの隙間から力強く這い出し、可憐な花を咲かせていた。

思わず手にとって見ようかと思ったが触ることがためらわれた。

地味だけど、着実な命の花。しかしそれはコンクリートの塊を押しのけるほどに凛々しい。

ふと、自分の生き方を思った。

何か大きな仕事、意義ある仕事を成し遂げることが偉いのではなく、

平凡で地味な毎日を着実に積み重ねる、

そのこと自体が素晴らしい「仕事」なのではないかと・・・

派手なパフォーマンスを決めようとするより、地に足をつけた歩みこそが尊いのではないかと・・・

街中に懸命に咲く、一輪の野の花にこう、教えられた気がした。

今も、これからも。

現実を見据えしっかり一歩一歩、着実に歩んでいこう。

そしていとしい者たちと手をつないでいこう。

命の火が燃え尽きるまで・・・・・・
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by cookie_imu | 2008-04-29 22:39 | 言いたいことなど

見ないで信じるということ


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年末から正月にかけてボーっと正月のテレビ番組を、それもあまり上品でないお笑い番組を見ていることがあったのだが、その中で気に入っているコントがある。念のために言っておくが、当節はやりの海パン一丁のお兄さんではない。 その昔私がまだ若かった頃興味を持ってみていたアメリカ製ドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」をパロディにした、友近となだぎ武の「ディラン&キャサリン」というコントである。大仰な欧米人風パフォーマンスや、アメリカンジョークをさらにデフォルメして見せることが売りなのだが、中心は恋人であるキャサリンがディランの女性関係について疑心暗鬼となり、問い詰めていくのをディランが荒唐無稽なジョークで軽妙にかわしていく・・・というものである。

ところが
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by cookie_imu | 2008-01-16 15:53 | 言いたいことなど

初詣

正月で宵っ張りになっていて、なかなか起きて来ない子供たちをやっと引っ張り出して行ってきました(^^;
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いえ、もちろん画像のような明治神宮に行ってきたわけではありません。近所の小さな神社です。ですが、お社の大小とは関係なく、お正月に参拝をするとなんだか清々しい気分になれます。

もちろん私自身は異教徒(クリスチャン)ですが、
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by cookie_imu | 2008-01-02 17:04 | 言いたいことなど