あるびん・いむのピリ日記

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よいお年をお迎え下さい!

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今年も最後の日となりましたが、
皆様ブログのリニューアルに
お付き合い頂き誠にありがとうございます。

来年もどうかよろしくお願い致します♪
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by cookie_imu | 2009-12-31 16:25 | 상용일기

ひちりきとピリの違い その壱

学術的な、あんまり堅い話はしないようにしてですね・・・(^^;
この二つにどんな違いがあるのかをちょっと見てみたいと思います。

まず・・・ひちりき(篳篥)の祖先は、遥か昔、
ペルシャの辺りで生まれたみたいですね。
チグリス・ユーフラテス文明ってやつです(^^)
残ってる壁画とかから紀元前3千年!
あたりまでさかのぼれるという学者さんもいたりしますが、
まあそのへんはよく分かりません。。とりあえず、これは
今でもトルコやイランあたりでよく吹かれている「メイー」という
ダブルリードの笛です。ピリに形がよく似ていますが、
リードがピリのように竹ではなく蘆である点は正しく篳篥と同じですね。
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で・・・当然のように唐代、シルク・ロードを経て中国に入ってきたんですが、
度重なる王朝の移り変わりや政変、戦争や革命で今はすっかり、雅楽自体が
失われてしまったようです。第二次世界大戦前までの中華民国には残存して
いたようなんで、台湾ではどうなっているのか知りたいところですが。
で、これは現在の中国篳篥です。一応リードは蘆ですが、基本チャルメラ系の
音がします。私も実物は触ってみただけで、吹いたことはないんですが(笑)
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ところで、ダブルリードの楽器は、ペルシャから中国、朝鮮半島を経て日本へ・・・
というルートの他に、インド経由で東南アジア方面に広まったものもありました。
いわゆる中国の「ソーナ」というタイプの楽器で、早い話がチャルメラです。これは
篳篥とは全く系統が違い、韓国では「テピョンソ」という楽器になって活躍しています。
このお話はまた、別に項を改めてさせて頂ければと思います。

そして・・・朝鮮半島に渡った篳篥(当時は胡笛、すなわちペルシャの笛と言ったらしいです)
は、大きな展開を見せます。それは元から存在した唐の雅楽を吹くためのものと、朝鮮王朝
の雅楽を吹くための楽器に分かれた・・・ということです。それがいつ頃のことかははっきり
しませんが、学者さんは大体12世紀の初め、高麗王朝に宋王朝の宴楽(宮中楽)が
伝来してきた頃のことだろう・・・と考えているようです。日本に篳篥がもたらされたのは
もっと遥かに昔の奈良時代のことと「古事記」等にも書いてありますから、現在も韓国雅楽で
宗廟という王家の墓や、孔子様の祠の前で儀礼的に吹かれる雅楽には「唐觱篥(タンピリ)」
という、日本で現在も演奏されている篳篥とよく似た(裏は一孔ですが)ピリが用いられます。
(ちょっと良い画像が見つからず分かりにくいですが、真中にある笛がそれです)
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で、この「タンピリ」の原型にあたるものが、日本の篳篥にあたるものと考えてもいいと
思います。篳篥はそのような点で千年の悠久の時を、ほとんど姿を変えずに伝えられ
てきた楽器ともいえるもので、学術上非常に貴重なものだともいえます。楽器自体は竹で
作られていますがリードは蘆で、この辺もピリとは違います。さらに決定的なのが篳篥は
蘆をつぶした環(わっか)リードであるのに対して、ピリは両脇が分かれた純然たるダブル
リード楽器ということです。このため、リードの咥え方が篳篥とピリではまるで異なり、
ピリにはオーボエやファゴットのような繊細微妙な唇と舌先のテクニックが要求されます。
しかも楽器自体が約2オクターブ出るので、ピッチを安定させることが非常に難しいのです。
さらに、基本的には黄鐘とか壱越といった、日本古来の音階と同じものが使われている
わけなんですが、呼び名や捉え方にかなりの違いがあり、実際にはかなり独特な朝鮮音階
を形成しているようです(この辺はあまり詳しくないのでまた後日・・・)↓の画像の
朝鮮王朝古来の楽譜は正方形の升目に漢字を連ねたもので「井間譜(チョンガンボ)」と
呼ばれ、五線譜に書き写したものもありますが、朝鮮国楽を学ぶ者はまず、これを
読めるようになることが要求される・・・という訳です。あ、もちろん韓国語で、です(^^;
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(その弐、に続く)
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by cookie_imu | 2009-12-30 18:59 | 韓国篳篥ピリ(觱篥)New!

ピリ演奏「柳初新之曲 上霊山」初章

韓国国楽のうち、正楽(チョンアク)の名曲で、
曲名は「ユチョシンジゴッ サンリョンサン」と読みます。

大変お恥ずかしいものではございますが、発表会の時の独奏です。
皆様にお聴き頂ければ幸いです。なお、画像は静止画像です(^^;
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by cookie_imu | 2009-12-29 21:39 | 韓国篳篥ピリ(觱篥)New!

プリオリテ

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知り合いの方でご近所さんのカフェに行き、
今年最後の!?お茶してきましたぁ(o^∀^o)

店名の由来は、
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by cookie_imu | 2009-12-29 17:20 | 各国茶珈琲スウィーツ

来年の干支は寅

寅年なればこそ・・・行って参りました、寅さんの故郷葛飾柴又へ!
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なんと・・・お恥ずかしながら、生まれて初めてなんです(^^;
あんなによく知ってるように錯覚してるのは、もちろん寅さん
シリーズのせいでしょうか。思いのほかコンパクトな町だったんで
びっくりしました。ええ、「とらや」でダンゴ、っていう定番も♪
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最初に、明治の文豪も通った超有名川魚料理店「川甚」でお昼を・・・
はとバスも停まる!?大型店でありながらも、大型店にありがちな
大味さや荒っぽさは無く、程よく江戸前のウナギや鯉こくに感動!
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それから、目の前にある江戸川の「矢切りの渡し」を渡って・・・
ほーら、やっぱり某オジサンが我慢できずに歌いだした(俺ぢゃないよ!)
で・・・対岸の千葉県松戸市はなーんにも、なし。見渡す限りネギ畑・・・
その間の農道を「野菊の墓」の小径、と称してる。でも天気も良くなったんで、
絶好の文学散歩日和ではありました。野菊の墓の記念公園はしょぼかったけど(笑)
それから柴又に戻って新装なった「寅さん記念館」を見学。思わず懐かしくて、
涙が出そうになりましたけど・・・「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」
とか、「けっこう毛だらけ猫灰だらけ・・・」なんていうおなじみの文句に
にんまりと・・・やっぱり、寅さんには涙は似合わないですなあ。。
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最後、帰りに草団子を買って帰ったんですが参道の商店が5時にはほとんど一斉に
店じまいをしてしまうのには驚きました。でも、本当はそれが本来のお店なんで
しょうね・・・それから「くるまや」のように家族で食卓を囲んで・・・一家団欒のひと時・・・
ああ・・・日本人の原風景、哉。今はもう忘却の彼方か。。。
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by cookie_imu | 2009-12-27 17:38 | 旅(散歩・出張含む)

『牛の鈴音(워낭소리)』

実に久々の、韓国映画のレビューです(^^;
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それが・・・実はですね、今年の春にソウルで見てるんですよ・・・
それもカンナムのCOEXっていう巨大シネコンで。
仕事の研修で行ったんですが、夜ホテルを抜け出して(笑)、
なんか良い映画やってないかなあ~って思ってたら
この映画のチラシがあって・・・いやもう驚きました。
だって・・・シネコンで現代韓国インディペンデント系の、
しかもドキュメンタリーが上演される・・・なんてことは、
韓国ではまず99%、あり得ませんでしたから!
当然のごとく、監督のイ・チョンニョル氏も新人なら、
出演者も牛も!ずぶの素人です(爆)

で、当然のごとく見てみたんですが・・・
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by cookie_imu | 2009-12-26 21:26 | 韓国映画・新しめ

そんなん歌ったら、惚れてまうやろ~!

って、今をときめく中高年の星世界版、皆様ご存じスーザン・ボイルです。
何かを始めるのに遅すぎるということは無い、ということを改めて示してくれた人・・・
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デビューアルバム、買ってしまいました(はは・・・^^;)そのハートフルでまっすぐな歌声に
シビレます。Cry me a riverが中では一番のお勧めかな。翳りある哀感まで醸し出すとは・・・圧巻。

皆様にもぜひ聞いて頂きたい歌声です。何でも今年の紅白のゲストに決まったとか。
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by cookie_imu | 2009-12-25 22:22 | Other Music

メリー・クリスマス!

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某町交差点にいました(*^o^*)
みなさま、どうぞ良いクリスマスを!
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by cookie_imu | 2009-12-24 11:45 | 상용일기

カティンの森

本当は「牛の鈴の音」っていう、癒し系韓国映画が見たかったんだけど・・・
どーしても神保町の本屋に行って、「揚子江」の五目そば食べて、
それからお気に入りの喫茶店で憩いたかったんだよおお!!

という訳で・・・「岩波ホール」で見ちゃいましたよ、「灰とダイヤモンド」「大理石の男」などで知られる
巨匠アンジェイ・ワイダ監督最新作!近作「パン・タデウシュ物語」はじめ、
この御歳82歳の、歴史の生き証人みたいな老?監督がしかし年を全く
感じさせないかのように次々とコンスタントに新作を送り出していること
には全く恐れ入る。そしてその、執念とも言うべき祖国ポーランドに対する思いも・・・。
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予想通り、第二次大戦末期の、1万5千人にも上る、スターリンによる
ポーランド将校虐殺を描くこの映画は暗く、ずしりと重かった。
だが・・・これは単なるポーランドに対する愛情や思い入れの為だけに作ら
れたローカルドメスティック映画ではない。ましてや監督個人の怨恨を晴らすためでもない。
アントレランス(非寛容)という、教条的なマチズモ(剛腕主義)、ひいてはファシズムという
全体主義が、ほっておけばいかに鎌首をもたげ、いかに人間を恐ろしい「狂気の存在」
に変えるか、ということを、現代に対して伝えるべく警鐘を鳴らしている優れた作品なのだ。
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だけど・・・それはわかるけど、二時間ちょい見てぐったりだったなあ(--;
仕事明けに見る映画じゃなかった。次はもっとお気楽なのにしようっと・・・
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by cookie_imu | 2009-12-23 11:13 | その他邦画・洋画

誰のための音楽か

今日は今日とて、雅楽の音楽会に行ってきた。私が篳篥や笙をお習いしている
先生方の団体、「伶楽舎」の定期コンサートである。主題は「筝(こと)のこと」。
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最初の和琴と神楽歌で、申し訳ないが「気絶」しそうになった。
なぜなら、それは「神にささげられた音楽」であり、人間に向けられたものではなかったからである。
音も極端に小さければ、人間的なテンポでもなく、歌詞は「あじめ、おお、おけ」(アジメ神よ、おお、来い)
だけ。それを20分くらいかけて歌うのである。まさしくそれは祝詞であり、お経や声明のそれである。

それが悪いとか良いとか言っているのではない。だが、人間に向けて作られていない音楽が、
人の魂や喜怒哀楽の情感を揺るがす、ということもまたあり得ない。
これは、あまりに雅楽がお家の秘伝として、公家や寺社の奥深くに隠されてきたか・・・ということと
無縁ではないような気がした。逆にいえば、千年の殻を破った?東儀秀樹のような人物の登場がなければ、
雅楽はその「人のための音楽」としての命脈を絶っていたのではないか?

そう確信させられたのは、三曲目に演奏された「巾雫輪説(きんかりんぜつ)」という、古典の技法で
書かれた、“一滴の水が集まって大河となり、大海に注ぐ”という現代主題音楽を聞いたからである。
演奏家たちはそれまでの「仮面のような」人間にではない何かに捧げるようなスタンスを全く変えて、
あきらかに聴衆の反応を体感しながら、「人のために」演奏していた。だから全く眠くならなかった。

・・・・・・とはいっても・・・雅楽は、もういいかな。勉強は半ばだけど・・・
やっぱ、人間臭さや哀歓にまみれた朝鮮半島の音楽に惹かれます。
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by cookie_imu | 2009-12-21 22:50 | 古典芸能・演劇一般