何かの拍子に、学校が休みの日か何かに、子供が偶然見たんですね。で、それから気に入ったらしく、タイマーをセットしてビデオにとり、夕食の後に見ています。私も見るようになりました(^^;
TBS愛の劇場、っていう、いわゆる昼メロの時間帯にやっているドラマなんですが、内容は至ってまじめで、さまざまな現代的問題を内包しています。バツイチ子持ち同士が結婚する・・・という、現在では不思議でもなんでもない家庭を、しかし、こんなに真剣に、細部にわたって描写したドラマもそうなかったでしょう。アメリカだと、こんなことはもっと普通だから「フルハウス」なんていうドラマもあったりしたんですけどね(^^)。
森口博子も坂上忍も、それなりにこういった父母の役を演じられる年齢になったんですねぇ・・・。見ていて違和感がありません。子供たちも、とっても生き生きと演技しています。私のお気に入りは、本当は打ち解けたいのに、死んだお母さんが忘れられずに悩んでいる未来です。ちよっと突っ張ったところが可愛いですね。大地と匠もいいですね、男の子の演技は特に泣かせます。なんだか、ほんとうに親戚の家族を見ているようで・・・
私の家庭は、普通に自分たち夫婦から生まれた二人の子供を、どうということもなく、まあ喧嘩も仲良くもしながら育て合っている?平凡な家庭なんですが、こういうドラマを見ていると、なんなていうのかな、「家族」というカテゴリーにくくられるのは、もはや血縁だけではない・・・ということをひしひしと感じますね。ていうか、もはや血の繫がり・・・というだけでは、安易に保てない関係というものを実感したりしています。実の親子にだって、日々の努力は必要なんです。でも、ただの親子関係と違い、そうやって一から一つ一つ構築した親子関係の結びつきは本当に強くて、逆に壊れにくいのではないかと思っています。
もちろん、だからといって無理やりバツイチ子持ち同士が結婚する必然はなくて、これはたまたま相手が好きになってしまった・・・という偶然なんですが、やっぱり、連れ合いに対する信頼は愛情となり、いろいろな障害を越えていく・・・ということを実感できるドラマでもあります。離婚家庭同士の愛の育み方・・・というものも、とても美しいものがあり、ドラマとはいえ感動します。「昼メロなんて・・・」と言わずに、広く皆様に見ていただきたいドラマだと思うのです。