あるびん・いむのピリ日記

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『奇蹟のイレブン』

1966年、ワールドカップロンドン大会において、下馬評にすら上がっていなかった北朝鮮サッカー団、「千里馬蹴球団」(当時の呼称)が、サッカー界の巨人、イタリアを破ってベスト8に進出する、といった快挙を、その当時にはインタビューできなかった選手たちの証言を元に綴ったスポーツドキュメンタリー。監督は英国のスポーツジャーナリスト、ダニエル・ゴードン。
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最初のうちこそ、「おおー、リアル北朝鮮だ!」とか、「うわー、あの時のイレブンのうち、八人までが健在だよ!」といった興味や、当時のイギリス外務省が、いかに国旗や国歌を使わせないか(東独対策のため)腐心したか・・・といった裏話などが面白かったが、途中からあまりにもあからさまなキム・イルソン礼賛映画になってしまったため、興味を失ってしまった。一体この映画は、誰が、誰のために、どんな目的で作ったというのか。



「当時のオーストラリアは体力に勝っていたため、こちらは緻密なチームワークとスピードで攻めたのだ」なんて、当時の北のコーチに得々と語っていただかなくったって、見りゃ分かるっしょ、素人でもそのくらい。「その作戦を授けてくださったのが・・・なんと、偉大なる領袖様だったのです!」なんて、感極まって泣かれた日にゃ・・・・・・。最初は、そういった彼らに対する高度な皮肉か、と思っていたんだが、どうも違うみたいで、あの巨大な将軍像に献花しながら「当時の将軍様の優しさを思い出すだけで、涙がこぼれてこぼれて・・・」と、いい年をしたハラボジたちがウェンウェン泣く場面を、これでもかと蜿蜒、見せられた日にゃ、もう・・・・・・。それに皆さん、いい暮らししてますねぇ。確か、「終身体育英雄」とか言うんでしょ。もう、画像にあるように服から落っこちそうなほど、勲章つけちゃって・・・。しかも八人中三人が職業軍人。もう、何とも申せません。結構な宴会もしてらっしゃるし。。。ああー、それにしても、今回負けてしまった北の選手・役員の命運やいかに・・・そんなことも気になるなぁ、この方たちの恵まれた、ゴージャスな余生を見ると。

仕事と体調不良で草臥れきった、私のこの瞼を、それ以上こじ開ける「奇跡」は遂に起こらなかった。お暇とお金、体力があり、かつ韓国朝鮮映画と聞けばとりあえず見ずにはいられない・・・という人(ヒマとカネを除けば要するに私のこと^^;)には、超オススメです(獏)
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話はちょっとそれますが、この映画を上映している「渋谷シネ・ラ・セット」という映画館(画像↑)。一種の実験映画館みたいなところで、ソファーが置いてあったりして、それはいいんだけれど、前回『アニムス・アニマ』見たときも私一人。今回は二人。いくら平日とはいえ・・・これで何とかなるのかいな。それとも、李鳳宇さんの、マニアックな個人的趣味の館!?
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by cookie_imu | 2005-06-10 21:21 | その他邦画・洋画