人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あるびん・いむのピリ日記

cookieimu.exblog.jp
ブログトップ

『ヒューマニスト』

夏休み積んどくDVD消化作戦が、結構成功しているので、調子に乗って第三弾!という訳で・・・
『ヒューマニスト』_c0018642_2359133.jpg

アン・ジェモ、カン・ソンジン、パク・サンミョンという異彩を放つ組み合わせの、ブラックユーモア・バイオレンス映画です。監督のイ・ムヨンは『波乱万丈テコン少女』をこの後作ったほか、俳優としても活躍しています。脚本は『オールド・ボーイ』のパク・チャヌクです。2001年公開作品。




あー、これは私には全然合わなかったです。見るのが苦痛だったー!何度途中でやめようと思ったか・・・。筋は単純で、上述の三人は幼馴染の友達なんですが、飲酒運転を検問していた警官を誤って事故死させてしまったところから、同僚の警官に二億ウォンをゆすられ、それを何とか工面しよう・・・ということから、マ・テオ(アン・ジェモ)の父親で女好きの絵描きのボクテ(パク・ヨンギュ)を、その友人であるユーグレナ(カン・ソンジン)、アメーバ(パク・サンミョン)達に、狂言誘拐させようとする・・・というものです。けれど、間違った人物を誘拐してしまったことから歯車がかみ合わなくなって・・・

まあ、パク・チャヌク監督の脚本ですから、そのえげつない暴力描写は大体見当がつくとお感じでしょうが、まさしくその通りで、もう胸がムカムカして仕方ありませんでした。しかも、それが例によって無限連鎖暴力。しかも、無目的的に膨れ上がっていく暴力性を野放図に描写しているだけなので、全く堪りません。結局は「因果応報」ということを言いたいんじゃないかと思いますが、それにしてもグロすぎる。パク・チャヌク監督作品は、それでも『オールド・ボーイ』や『CUT』のように、映像に対する徹底的な美意識やこだわりがあるので、我慢してみていられますが、この監督は汚いものをそのまま、露悪的に見せてしまう。その辺はチャン・ソヌと一脈通ずるところがありますね。けれどチャン・ソヌのような、アナーキズムに隠された正義感や、詩情も感じない。テンポはそれほど悪くなく、三人の男優の演技もまあ悪くはないんですが・・・一言でいって、センスが悪いんだと思います。この映画のファンの方には本当に申し訳ないのですが、二度と見る気にならない映画のひとつになってしまいました。チョンマルミアネヨ~m(_ _)m

追記。よくないことばかり書いてしまいましたが、例によってパク・ヨンギュの演技だけは抜群に良かった!どうしようもなくワガママな助平オヤジを、今回も抱腹絶倒に好演していました(^^)
by cookie_imu | 2005-08-15 00:18 | 韓国映画・新しめ