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あるびん・いむのピリ日記

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『8月のクリスマス』

本日初日、池袋シネ・リーブルにて仕事の合間に見て参りました。山崎まさよし主演、監督は長崎俊一。
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こればっかりは、本家本元と比べるなというほうが無理でしょうが・・・でも、いい出来でした。
筋立ては、ハン・ソッキュ主演・ホ・ジノ監督版をほぼ忠実になぞっていますので省略します。
『8月のクリスマス』_c0018642_17121536.jpg

なんていうか・・・まあ、まさやんの映画ですね。彼の佇まいの魅力、台詞回しの魅力、そして音楽の魅力。それらが凝縮されたような映画でした。まさかハン・ソッキュをライバル視はしていないでしょうが(笑)随所に「ここは俺のやり方でやる」という自己主張は見られ、むしろそれが潔く、快い映画の魅力になっていたと思います。ソッキュに媚びず阿らず、かといって対抗せず、まさやんらしい飄逸味がよく生かされていたように思えます。
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それでも・・・途中まではどうしても本家がちらついてうまく入り込めなかったんですが、すごくよかったのはあの写真館に撮りなおしにくるおばあちゃん役の草村礼子!この人の演技に胸を衝かれ、それから後はもう、涙、涙・・・

それと、全然期待していなかった関めぐみが意外とよかったことは収穫でした。ていうか、その清楚なうなじや、ちょっとショートなスカートからのぞく元気なひざっ小僧の風情がシム・ウナそっくり!やはりここは・・・比べるなといってもねー。どうしてもタリムには永遠の思い入れがあるものでして・・・





で、最後はきちんと「彼女は彼の死を知っていた」っていう結末になっていて、それはそれで感動できるラストに仕上がっていると思いました。几帳面な日本人にはその方がいいでしょう(^^)。でも、思わず「四月の雪」でもラストを微妙にぼかした、ホ・ジノの味わい深さと力量を感じざるを得ませんでした。あの韓国版のラストに持っていけたのは、やはり俳優と監督の卓越したコラボレートがあったからでしょう。それでも、日本版も悪くなかったと思います。とにもかくにも、世上に評判の高い韓国映画の名作を、見事にリメイクした功績は多としたいと思いました。
by cookie_imu | 2005-09-23 17:12 | その他邦画・洋画