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あるびん・いむのピリ日記

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「ペ・ヨンジュン その微笑みに恋をして」

興味本位と言うのではない。ただ、一度、あのもの凄い「冬ソナ」ブームがどのようにして起こったのか、そして、そこでファンになった人たちは、その後どのような経緯をたどったのか―。マスコミやしたり顔の評論家の、訳の分かったような分からないような分析ではなく、その渦中にいた(そして今も居続けている)彼女のような人物の書いた本を、一度じっくりと読んでみたいと思っていた。
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著者の向山昌子さんは、アジア文化について一人の女性の立場から評論的な文章を書いていることでも知られた人であるようだが、ヨンジュン・ファンにとっては、なにより「ホテリアー公式ガイドブック」を世に出した人として知られているのだと思う。



私自身は2000年の『シュリ』公開時から映画やドラマ、何よりユンソナさんのファンになったので、一足早くKNTVにも加入し、『愛の群像』も見ていて、ペ・ヨンジュン(カン・ジェホ)の魅力にも十分気付いていたつもりだった。なので、『冬の恋歌(ソナタではない)』も、私にしては珍しく、インターネットでリアル試聴する・・・というほどの熱の入れようだった。当時の字幕なしビデオも持っている。にもかかわらず、私は『秋の童話』の方を愛した。別にスンホンやウォンビンのファンになったわけではない・・・そう、ムン・グニョンの熱烈なファンになったのだ・・・

だから・・・『冬のソナタ』は良いドラマだ・・・とは思っていても、なぜこんなにもブレイクしたのか・・・については、不可解に、いぶかしく思っていた。いわんや「ホテリアー」においてをや・・・。それがまた、『四月の雪』で、ペ・ヨンジュンの魅力を再認識してしまった。それで、自分ながらこの混乱にどう収拾をつけるのか・・・という意味もあって、この本を読んでみた。私は女性でもないし、熱烈なファンでもないのだが、「メガネの奥からまぶしそうに見つめる目。そしてめがねをとったときの、心の全てを直接ぶつけてくるような強い視線」に心惹かれた・・・というのは分かるような気がする。そして、彼のファンを大切にする姿勢や、人格の高潔さにも。。。

そして・・・彼は寡作だ。おそらくそれは彼自身の信念で、マスコミ戦略などではないと私も思う。だからこそ、これだけ根強いブームが、ほとんどテンションを落とさずに続いているのではないかと思う。日本の男性には無くなった、「古きよき純粋さ」だけでファンは続いているのでもないということもわかった。今後のことは分からないが、最後まで、「役者ペ・ヨンジュン」は見続けたいと感じた。竹書房刊、¥571(文庫)。
by cookie_imu | 2005-12-18 22:28 | 最近読んだ本・雑誌・漫画