あるびん・いむのピリ日記

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『スーパーサイズ・ミー』

マクドナルドがスポンサーを降りるのが怖くて、マスコミがCFを自主規制している、っていう噂の映画に行ってきました。公開早々にも行きたかったんですが、なんせ渋谷のシネマライズ単館上映なもんで。ここに行くの、『木更津キャャッツアイ』以来だなぁ…それはともかく。
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監督はモーガン・スパーロック。映像作家や、戯曲台本を書いている人らしいけれど、もちろん映画は初監督。この映画はドキュメンタリーで、その最大の特徴は、監督自らが実験台となって、とにかく一ヶ月間、朝も昼も晩もマックの製品を食いまくる…というみのであります。もう、見る前から胸焼けがしそう・・・(^^;それも、聞かれたら「スーパー・サイズで!」と必ず言う、というもの。この、スーパーサイズ、日本では発売されていないのですが、とにかく凄くデカくて・・・例えばポテトは200g、コーラは約1リットルという巨大なもの。これにビッグマック特大版とかが付くんですね。私もかなりの大食漢ですが、こんなものを食べようとは思わないですね。ていうか、どうして食べられるのか分らない…でも、アメリカ人の少なからぬ人々(少年少女も含めて!)が、これを常食している(た)というから、オドロキです。
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世界最大のファストフード・メーカー、マクドナルドに敢然と挑もうとするスパーロック。それほどのもんかなぁ・・・という気もしましたし、実際、普通の健康体の人がマック食ったごときでそんなに変わるもんじゃなかろう…と思っていましたが、三日もたたずに彼の体調に著しい変化がおきてきたのには驚きました。しかも十日ほどたつと、気分がよくないにもかかわらず、食べたすぐ後でもまたマックを食べたくなる、食べないと頭痛がする、とも。なんという恐るべき中毒症状。そして三週間後、遂には胸苦しさで夜眠れなくなり、医師は生命の危険を感じて実験の即時中止を要請したのでした。
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しかし、彼は実験を止めず、遂に30日間のマック完食を果たしたわけです。その間、マクドナルドのCEOに取材を申し込みましたが、完全に無視されます。そして、彼はやっとのことで終わった無謀な人体実験をもとに、アメリカ肥満社会を推進している、マックを始めとするファストフード業界、そしてそれを無自覚に食べ続けている人々に警告を与えるため、この映画をまとめた、ということです。

スパーロックを、驚くべき無邪気で能天気な典型的アメリカ青年、と呼んでしまうことは簡単ですし、映画は当節流行?のマイケル・ムーア調で進行するので、企画自体に目新しさがあるわけではないと思うんですが、ではなにがよかったか…というと、これはもう、スパーロックの自己犠牲の誠実な精神、というものしかないでしょう。そこにはムーアのようなあざとさや執拗さはみられず、至極当たり前のことを、当たり前に考えよう…という真面目さが流れていました。これが好感が持てる一端だったと思います。あと、やはり肥満問題だけでなく、環境資源問題や遺伝子組み換え問題も抱えているにもかかわらず、巨額の営利のために緘黙しているファスト・フード業界に対する怒りですね。我々ビンボーなリーマンは、とにかく安くて食いでのあるマックや吉野家などに頼らざるを得ないのですから。今日も今日とて、「フィレオフィッシュ100円」の立て看板に、ふらふらと引かれる今日この頃です……
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by cookie_imu | 2005-01-16 15:57 | その他邦画・洋画