「チャッペ」とは韓国語で「一組のそろいの手札」を指す言葉なんだそうです。そういう意味では「相棒」でもいいんだろうけれど・・・私はもっと、運命的な繋がりを感じたなあ(^^)
主演・チョン・ドゥホン。泣く子も黙る韓国武術演技No.1役者で、たとえば『ARAHAN!』での見事な敵役のみならず、数々の映画で武術監督を務めています。もう一人の主役は、監督も務めるリュ・スンワン。言うまでもなく、スンボムの実兄ですね。そして今回のもう一人の主役は、個性的な役をやらせたらピカ1のイ・ボムス。
だってだって、チョン・ドゥホンに握手してもらっちゃったんだもん!(激爆)いやー、昨日チケット買ったら、最前列のど真ん中が買えちゃって・・・それでまた、彼が目の前に立っちゃって。そしたらもう、挨拶終わったら、手が自然に出ちゃって(^^;がっしりしているのはもちろんだけど、意外とソフトな感触でした。あんまり力入れずにキュッと。なんか、思いやりを感じましたよ。本当に強い人は優しいんだなあって思いました。
さあ、皆さんもご一緒に壊れてください(笑)ほんっとうにカッコいいんだから!それも映画が終わった瞬間、まるで映画の続きのような、白のシャツと黒のパンツ姿で颯爽と入ってきて・・・男が男に惚れるって言うんでしょうかね?私にはホの気は全くないですが、そんなレベルじゃない。もう、「男性美、男らしさ」のオーラ出まくり!私にとってはこんな人、ブルース・リー以来ですね。ブルース・リーには実際会ったことないから(当たり前だ)、初体験といっていいでしょう。もうもう、「兄貴、何があっても一生付いて行きます!!」って感じ?自分でもアドレナリン出すぎなのは分かってますが、今しばらくお許しください・・・で、もう一枚、今度は全身立ち姿♪
はは・・・全く映画のレビューが後回しになっちゃいましたね(^^;こういった超暴力連続アクションは、私の好みではありませんが、映画自体は凄くよくできていると思います。筋はよくあるような、故郷の高校時代の親友ワンジェ(アン・ギルガン)が何者かに刺され、非業の死を遂げる。刑事になっていたテス(チョン・ドゥホン)は調べていくうちに故郷の開発がらみの陰謀に彼が巻き込まれたことを知る。そしてやはり同級生で親友のソクハン(リュ・スンワン)と共に核心に迫っていくうち、彼らはいつしか離れがたいパートナー(チャッペ)となっていく・・・というものです。
過去と現在が、スピーディーに交錯していくスピード感が気持ちいい!そして、その間に挟まれる、独特の遊び感覚を持った映像。光学的にもわざと逆光効果みたいなものを取り入れたりして、しかもそれが実験的ではなく、見事な効果を挙げている。予告編で何度も見た、あの合わせ鏡のような障子の間のシーンも、ほんとに見事でした。ドゥホン武術監督の下、みなよっぽど訓練したんだなぁ・・・っていうのが如実に分かる立ち回りだったと思います。役者・スンワンも、とっても人間くさくてよかったです!(^^)
対する、損な役回りを引き受けることになったイ・ボムスですが、この人はちょっと背が低いのが、今回少々気になりました。ややドゥホンのようなカリスマ性に欠けるんですね。それはまあ仕方がないとしましょう。なにしろチョン・ドゥホンが相手では分が悪い(笑)それでも、しっかり役どころを捕らえて好演していたところはさすがでした。そのほか、先述したアン・ギルガンや『王の男』でも印象的な演技をしていたチョン・ソギョン(あの『英語完全征服』でピザの宅配屋やってた人です^^)など、脇役も充実していました。
・・・と、すっかりべた褒め状態なんですが、個人的にはやや遠慮したいタイプの映画でもあるため、スンワン監督の「バイオレンス映画集大成」という姿勢が、何かやりたい放題―そう、たとえば『キル・ビル』のタランティーノ監督―のような印象も受けました。超暴力を継続するモチベーションというか、理由付けが希薄になってきちゃうんですよ。そこが気になりました。しかしまあ、一級のエンターテインメント作品に仕上がっていることは事実だし、日本でも公開されればヒットするのではないかと思います、って韓流スターは出てないから、また吹き替えだって?(爆)そんなこと無いように祈るしか・・・とにかく、私にとっての韓流スターとは、今日からチョン・ドゥホンです!!!(^0^)