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あるびん・いむのピリ日記

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『ハーブ(舞台挨拶つき)』

昨日11時間近く寝たというのに、気分がスッキリしません。体が重いんです。でも、今日はヘジョンちゃんの舞台挨拶があるから、なにが何でも映画館に行かなきゃ!と痛む節々をなだめつつ、市内に向かいました。
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この映画はヘジョンちゃんにとっては『トマベム(邦題・とかげのかわいい嘘)』以来の新作で、しかも“恋人”チョ・スンウが演じた『マラソン』と同工の趣向で、外見は20なのに7歳の心を持った女性を演ずることが話題となった作品でもあります。

 監督は『恋する神父』で日本でも知られたホ・インム。共演はドラマ「ごめん、愛してる」の「アドゥ~ル!」で日本でも有名な(いや・・・その後『クァンシク・・・』や『暴力サークル』などでも良い演技をしてるので、いい加減これは失礼ですね^^;)チョン・ギョンホ。他に、ヘジョンちゃんのお母さん役として、コ・アソンちゃんやペ・ドゥナが活躍したドラマ「震える胸」でお母さんをこれまた好演したぺ・ジョンオクらが配されています。




内容は、7歳の心を持ち、おとぎ話の世界に住む20歳の女性サンウン(カン・ヘジョン)が、王子様と思い込んだ交通巡査ジョンボム(チョン・ギョンホ)との出会いと別れ、そして母ヒョンスク(ぺ・ジョンオク)との永遠の別れを通して、徐々に人間的に成長していく様を描く・・・というものです。
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まずは話題のヘジョンちゃんの演技ですが、これは凄いです!違和感無く「20歳の体に7歳の心」の少女を、自然体で演じています。映画が始まって早々、観客は彼女のこの驚くべき演技に度肝を抜かれるわけですが・・・
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残念ながら・・・というか、彼女のこの物すごい演技力にべったり頼ってしまったためか、ストーリーの展開がひどく陳腐で幼稚なのです。初恋のときめきや痛みは、現実の残酷な面を垣間見せることでよりリアリティーを増すわけですが、映画では「王子様」を「王子様」たらしめておくために、そこが徹底できていません。母との別れもあまりに唐突、韓国映画・ドラマでイヤになるくらい使い古されて来た常套手段であり、なんの新味もありません。ぺ・ジョンオクもチョン・ギョンホもなかなかの好演なのにとってつけたような展開で、その演技は映画の中で有機的に溶けあってはいないのです。
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体調不良を押し、かなり期待をして見た映画だったので、終映後はかなりガックリと来て、なおさら具合が悪くなってしまいました(APTに帰って一休みしたら、このレビュウが書けるまでには回復しましたが…)。舞台挨拶に現れたヘジョンちゃんは、いわゆる「新顔」で、もはや「かわいい」というより「美しい」女優さんとなっていました(^^)。でも、すごく今日はサービス精神旺盛で、手も振ってくれたり、帰り際には観客全員に投げキッスまで!してくれました♪
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画像は「ハーブバス」(^^)ですが、ひと目ヘジョンちゃんを見ようと、その周りはご覧のように、押すな押すなの黒山の人だかりでした。ヘジョンちゃん人気の素晴らしさを改めて実感しただけに、映画の凡庸な出来具合が本当に残念でなりません。
by cookie_imu | 2007-01-13 23:11 | 韓国映画・新しめ